【大城卓三の伝説1】
ある試合、9回裏2アウト満塁。
チームは1点ビハインド。
打席に立つのは大城卓三。
相手クローザーは150km超の速球派。
カウント2ストライク。
球場全体が固唾をのんで見守る中——
大城は迷いなくフルスイング。
快音とともに打球はライトスタンドへ一直線!
逆転サヨナラ満塁ホームラン!
歓喜に沸くスタンド。
チームメイトが駆け寄る中、
ホームインした大城は冷静にヘルメットを取って一言。
「狙ってたよ。」
勝負強さを見せつける男。
これが、大城卓三。
【大城卓三の伝説2】
ある日、ピッチャーがマウンドで焦っていた。
コントロールが定まらず、カウントはボール先行。
キャッチャーの大城卓三は、すぐにタイムをかけてマウンドへ向かった。
何か厳しい指示を出すのかと思いきや——
大城はピッチャーの肩をポンと叩き、ニヤッと笑って一言。
「大丈夫、いつも通りいこう。」
その瞬間、ピッチャーの表情がスッと和らぐ。
次の球——ど真ん中ストレート、見逃し三振!
試合後、記者が「何を話したんですか?」と聞くと、
大城は笑いながら答えた。
「秘密。でも、あいつはもう大丈夫だよ。」
扇の要であり、頼れる兄貴分。
これが、大城卓三。
【大城卓三の伝説3】
ある試合、相手チームの俊足ランナーが一塁に出塁。
ベンチからは「走れ!」の声。
「盗塁成功率90%」のスピードスターがスタートを切った瞬間——
大城は迷いなく送球。
低く鋭いボールが二塁手のグラブに収まる。
結果、完璧な盗塁阻止!
相手ベンチは騒然。
ランナーは呆然。
そのままグラウンドを見渡した大城は、何事もなかったようにマスクを直しながら一言。
「簡単には走らせないよ。」
強肩と冷静さを兼ね備えた守備職人。
これが、大城卓三。